男性の年収にこだわって婚活している女性は多いと思いますが(1番はたぶん外見でしょう)、日本人男性がどれくらい稼いでいるのか把握している人は、ほとんどいないのではないでしょうか?
把握していれば「最低でも600万円は欲しい」なんて言葉は学生の時にクラスで1~3番目に可愛かった子か、10歳以上年上の気持ち悪いおやじ相手でも結婚できるくらいにお金に魂を売った女くらいしか吐けないはずです。
若くて可愛い女の子と結婚できないなら一生独身でいいやと思っている男性と同じで、ハイスぺ男性と結婚できないなら独身でも良いスタンスならばそれで良いのですが。
民間給与実態統計調査
国税局から発表された「令和4年分調査民間給与実態統計調査」を見れば現在の日本人男性の平均年収がわかります。
・令和4年分調査民間給与実態統計調査
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf
平均年収
令和4年の日本人の平均年収は約457万円ですが、男性に限定すると約563万円になります。
さらに正社員として働く人のみに限定すると約583万円まで上昇します。
非正規比率
これについては「民間給与実態統計調査」ではなく独立行政法人労働政策研究・研修機構の「グラフでみる長期労働統計」を参照します。
・グラフでみる長期労働統計
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0209.html
婚活のメイン世代となる25歳~34歳の男性の非正規率は、グラフを見る限りあまり高くなく、15%前後になると思います。
男性の大半を占める正社員の平均年収が約560万円ならば、600万円以上を望むのはそれほど高望みではないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
年齢別年収
調査民間給与実態統計調査で年齢階層別の平均給料のグラフを見てみると、男性の30歳~34歳の平均年収は485万円なので、正社員だけに限定すれば、ちょうど500万円くらいになるでしょう。
ここまで読んで「年収600万円なくても500万円あれば大丈夫!」と考え直す人もいるかもしれませんが、ここまで用いた数字は平均値なので実際の数字よりも高くなっています。
年収中央値
厚生労働省が発表した「各種世帯の所得等の状況」に記載されていたグラフなのですが、平均値が545万円なのに対し、中央値は423万円しかありません。
つまり婚活適齢期の男性の多くは年収400万円程度と考えることができます。
さらにもうひとつ婚活女性に悲しいデータを紹介します。
年収別婚姻率
このグラフは厚生労働省が発表した「結婚の現状」からの抜粋なのですが、30代の男性は年収が高くなると婚姻率も高くなるのがわかると思います。
つまり、独身男性の年収は既婚男性の年収よりも低くなり、30歳~34歳の独身男性の年収中央値は全体の中央値である400万円よりも低くなります。
たぶん350万円以下でしょう。
・結婚の現状
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/13/dl/1-02-2.pdf
年収600万円
補足として年収600万円以上の男性がどれくらい存在するのかも示しておきます。
これは中央大学文学部の山田昌弘教授の特別区議会議員講演会での講演録なのですが、東京で年収600万円以上稼ぐのは独身男性の3.6%しかいないと書かれています。
年収が高く晩婚化が進んでいる東京でこれなのですから、全国で考えたらいかに希少な存在であるかがわかると思います。
(実際に全国レベルで考えると年収400万円以上が25%しかいないそうです)
まとめ
婚活女性に伝えたいのは年収600万円なんて高望みしないで、独身男性の一般的な年収である350万円くらいのひとを狙った方が良いよと言うのではなく、年収600万円以上の人を狙うとこんな現状でも結婚できない超非モテ男にしか出会えないと言うことです。
モテそうな男性もいるでしょうが、そういう人は超高望みをしているか、婚活はしているけど結婚願望はあまり高くない人だと思います。
こういう人に捕まってしまうとますます婚期が遅くなってしまうと言うか、穴モテ地獄に陥ってしまいますので、低年収(実際は低年収では無い)か超非モテ男を受け入れるしかありません。
低年収男性か超非モテ男のどちらを受け入れるか覚悟を決めてから婚活は始めると良いでしょう。
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